Hi-Etherのミートアップ Block #2でLTしてきました

先日Ethereumの開発者コミュニティHi-Etherのミートアップに参加し、LTをしてきました。

ミートアップのゲスト講演では、GunosyのCTOの方がPlasmaについて、Loom Networkの広報の方がDAppchainsについて話されていました。
詳細は参加者の方がブログにまとめているのでそちらをどうぞ。
http://y-nakajo.hatenablog.com/entry/2018/04/16/092538

自分はというと、「Dapps 向けの便利なライブラリを使ってみた」というタイトルでLTをしてきました。

その時に発表したスライドと動画はこちら。

speakerdeck.com


www.youtube.com

今回は、ethers.js、drizzle、ipfs.jsという3つのライブラリを実際に使ってみて、その所感みたいなものを発表してきました。

なぜそのような内容にしたかというと、

  1. Dapps開発に関して情報調べていると、フロントは基本的にweb3.jsとtruffleを使えばOK、みたいな情報ばかりだったので、他の便利そうなライブラリたちを実際に使って発表することで、コミュニティ内に色々な選択肢を広めて議論してみたかった。
  2. 基本今のDappsはMetamaskを使うことが前提になっているケースが多いが、Metamaskと使うとUXがいまいちになるので、何かその解決策、もしくはそのきっかけとなるようなライブラリを見つけたかった。

という2つ理由があったからです。
発表後に色々な方と上記ライブラリついて話をさせていただきましたが、結論は以下のようになりました。

  • ethers.js
    web3.jsがデファクトスタンダートになっている中で、全てをethers.jsで置き換えるというのはリスクを感じる。

  • drizzle
    storeに全てデータを連携してしまうのはパフォーマンス的に懸念があるのもあり、使いにくい印象。あまり良いユースケースが思い浮かばない。

  • ipfs.js
    使えそうな気はするものの、そもそも使ったことある人が一人もいなかったの特に議論できなかった。

今後はとりあえずweb3.jsを基本にしつつ、フロント側にウォレット機能を持たせるときにethers.jsを使ってみようと思います。
ipfs.jsについては引き続き要調査です。

ehter.js、ipfsについては調べた内容をQiitaにまとめて起きましたので、詳しく知りたい方はそちらをご参照ください。
ethers.jsの概要、実装方法
テスト環境用にクローズドなIPSFノードを立ち上げる方法

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Akihiro Tanaka

Akihiro Tanaka

Smart Contract Engineer
Since 2009, I have been a software engineer at Accenture for 9 years, managing, designing, and developing many services, mainly web and mobile apps.
In 2013, I met Bitcoin and started to work on blockchain-related development in 2018, developing an entertainment DApp for underground idols, a blockchain analysis tool, and an STO platform.
Currently, I am working as a Smart Contract Engineer at Secured Finance, developing a DeFi product.

WEB: https://tanakas.org/